教育について
education
教育目標
- 01
集団の中で⾃他を尊重し、
⼤勢の⼈と
仲良く楽しく⽣活できる
社会性を育てる。 - 02
ことにあたり、
意欲的に⾏動できる
子どもを育成する。 - 03
基本的な⽣活習慣態度を
しっかりと⾝につける。
理想とする幼児像
-
のびのびとした元気な子
誰とでも仲良く遊べる子
きまりをしっかりと
守れる子 -
自分のことは自分で
できる子人に迷惑をかけない子
教育方針
調和のとれた教育
学校教育法、幼稚園教育要領に基づき、五領域(健康・⼈間関係・環境、⾔葉・表現)にわたり、調和のとれた教育を⾏います。
子どもの主体性
⼦どもたちが遊びや⽣活、さまざまな活動に対し、個⼈の発達段階に合わせ主体的に関わり、学びとっていけるような保育を⼼掛けています。
自然と関わりながら
豊かな⾃然環境の中、五感を伴った原体験を通して「⽣きる⼒」を育てていきます。
体験教育
“作られた物”や“バーチャルな物”に囲まれて育つ今の⼦どもたちに⼀番⼤切なおとは「本物に触れること」「⽣きた体験を持つこと」です。例えば既製の遊具だけに頼らず、五感を使いありのままの⾃然に直接触れ、そのなかから遊びを探し、発⾒したり⼯夫したりする…こうした原体験が好奇⼼、思考⼒、豊かな感情、⼼の安らぎ、創造⼒、表現⼒等の基礎を培います。
自然教育
大自然の中で思い切り遊ぶ
園庭の⼤⾃然の中で、⼦どもたちは毎⽇思い切り遊び、数え切れないほどの⽣き物と出会い、発⾒や探求を繰り返し、豊かな感性を育んでいます。キーワードは“センス・オブ・ワンダー”。「感じる⼒」(共感、驚き、喜び、慈しみ…)は幼児期の成⻑の出発点です。
また、隣接の森で「森のようちえん」の活動をしたり、園外保育でさまざまな⾃然と触れ合ったりしています。
・自然体験プログラム
子どもの興味・関心に応じ、探究心を促すため、さまざまな専門家を招いて学びを深めています。
佐々木洋先生:プロナチュラリスト。NHK「ダーウィンが来た!」や、NHK Eテレの「モリゾー・キッコロ 森へいこうよ!」でもおなじみ。佐々木隊長の名で園児から親しまれています。昆虫や鳥、その他野生動物のことは何でも答えてくれます!
岡崎弘幸先生:元中央大学附属中学・高校教諭。ムササビ研究の第一人者。ムササビ博士の名で園児から親しまれています。園庭に棲むムササビの観察や天敵対策など、特に年長さんは岡崎先生からさまざまなことを学んでいます。
大石康彦先生:元森林総合研究所、博士(農学)、森林教育の専門家。森を一緒に歩きながら、森の生き物や生態系など、森の魅力をたくさん教えてくださいます。
山下智道先生:野草研究家。草花のことなら何でも教えてくださいます。ハーブ王子の名で園児から親しまれています。
環境教育
遊びや生活を通して環境を学ぶ
⾬⽔タンク、井⼾⽔、⽔⾞、太陽光発電、ヤギの飼育、⽥畑の堆肥、⼩川・雑⽊林の整備…。園庭には、遊びや⽣活体験を通して、⾃然や資源の⼤切さを学べる仕組みがたくさんあります。⼦どもたちが主体的にこうした環境に関わることで、「体験に基づいた知識」が養われていきます。また、地域の様々な施設を訪問することで、人・自然・社会のつながりのなかで⾃分が⽣活していることを少しずつ意識し、関⼼を深めたり、感謝の気持ちを持ったりするきっかけとなります。
労作教育
畑、田んぼ・・・
手間暇かけて物事を成す
あらゆる物がお店に並び、不自由なく便利に生活できる現代は、大人にとって好都合でも、子どもにとっては「その苦労に触れることが無い」ため、「ありがたさや、感謝の気持ちを抱きにくい」という点で、不幸な環境といえます。幼稚園では、こうした環境を補うため、「手間暇かけて、汗水流して、省略せずに、物事を成す」という労作を大切にしています。感覚的に学ぶことのできる幼児期だからこそ、体に染み込むようにじっくりと時間をかけ、経験をさせてあげたいと考えています。
・畑での野菜の栽培
子どもたちは土を耕し、堆肥を混ぜ、種をまき、水をあげ、毎日その成長を見守り、観察を通して収穫に至るまでの全てに関わります。
・田んぼ(棚田)でのお米づくり
「種もみ選定、種もみまき、育苗、田おこし、しろかき、田植え、生育観察、かかし作り、稲刈り、脱穀、もみすり、精米、かまど炊き、おにぎりパーティー」と、8カ月に及ぶ稲作の1~10まで全てを子どもたちが行い、お米一粒の大切さを学びます。
食農教育
栽培からクッキング
子どもたちが育てた野菜、稲、麦などは、子どもたちがクッキングをしていただいたり、調理室で調理されたりして給食に並びます。また、園庭の果樹を収穫していただいたり、野草を摘み取っておひたしにしたりと、多様な食のあり方に触れ、「食べること」を楽しみ、「いただくこと」に感謝できるよう心がけています。
〈R4・5年度栽培野菜・穀物〉
ホカブ、ダイコン、ニンジン、キャベツ、ハクサイ、ブロッコリー、カリフラワー、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、ホウレンソウ、コマツナ、チンゲンサイ、タアサイ、エダマメ、スナップエンドウ、キヌサヤ、ズッキーニ、オクラ、タマネギ、ナガネギ、ワケギ、ナバナ、ノラボウ、サツマイモ、サトイモ、カボチャ、麦、米、など
ESD
持続可能な開発のための教育
(Education For Sustainable Development)
①~④の体験教育は互いに関わり合うことで豊かな成長を促します。これは、文部科学省やユネスコ(国連教育科学文化機関)が、これからの世界教育基準として提唱する「ESD」という概念の一つです。当園では、豊かな環境を活かし、ESDを通してこれからの時代に必要なグローバルな考え方、価値観を育んでいきます。※平成30年に、本園のカリキュラム「ESD=持続可能な開発のための教育~里山教育」がUNESCOに評価され、「ユネスコスクール」として認定されました。
国際交流
小さな世界の大きな出会い
ゆりかごでは、幼児期から海外の文化と触れ合うことの大切さを感じ、世界中の人と関わり、気持ちや意見を通わせるさまざまな活動を行っています。
・ネイティブの先生との活動
ECC(アメリカ)や森遊び(スウェーデン)のネイティブの先生と、歌、絵本、園庭遊び、ゲーム、制作などさまざまな活動を通して英語や海外の文化に親しみます。
・キッツアース(Zoomで交流、年長児)
子どもたちの興味関心が世界に広がるよう、Zoomを通して、さまざまな世界の専門家とつながり、質問をして知識を深めるなど、その国の文化を知るきっかけになります。
・ワールドライブラリー(海外の絵本、年長児)
本屋さんでは販売されていない世界中の絵本に毎月10冊ずつ触れ、海外のお話に親しみます。
・海外の来訪者
ユネスコスクールである本園には、年間を通してさまざまな国の教育関係者が視察や交流に来園されます。子どもたちは、来園者の国の文化に興味を持って調べたり、歓迎をしたり、幼稚園のことを紹介したり、意見を交換したりと、バリアをつくることなく仲良くなります。こうした経験が文化の多様性を理解する根っことなり、世界中の人に対する親しみと課題意識を持った人間に育っていきます。